結論
地震は、地下にある「プレート」と呼ばれる巨大な岩盤の動きにより地下にひずみがたまり、断層のずれを引き起こすことで発生する自然現象です。
日本は4つのプレートが集まる場所に位置しているため、世界でも特に地震が多い国として知られています。
地震そのものを防ぐことはできませんが、仕組みを理解し、日頃から備えておくことで被害を減らすことは可能です。
「最近地震が多いけど、なぜ?」と思ったことはありませんか?
ニュースやスマートフォンの通知で地震速報を見るたびに、
- 最近地震が多い気がする…
- なぜ日本ばかり地震が起こるの?
- 南海トラフ地震と普通の地震は何が違う?
- 今からできる備えはある?
と疑問に思う方も多いでしょう。
日本では毎年数多くの地震が観測されており、私たちの生活とは切り離せない自然災害の一つです。
この記事では、地震が起こる仕組みや日本で地震が多い理由、万が一に備えるためのポイントまでわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 地震が起こる仕組み
- 日本で地震が多い理由
- 南海トラフ地震との関係
- 地震への備え方
地震はなぜ起こる?
地球の表面は、一枚の岩ではなく、「プレート」と呼ばれる巨大な岩盤で覆われており、地震はプレートが動くことで発生します。
プレートは年間数cmほどのゆっくりとした速度で常に動いており、お互いに押し合ったり、沈み込んだりしています。
しかし、岩盤同士が時折強く引っかかることで、しばらくプレートが動けなくなり、地下には少しずつ大きな力(ひずみ)がたまることがあります。
そして、その力が限界を超えると一気に岩盤がずれ動きます。
この瞬間に発生する揺れが「地震」です。

このような仕組みは、世界中で発生する多くの地震に共通しています。
地震には主に2つの種類がある
日本で発生する地震は、大きく分けると2種類あります。
プレート境界地震
プレート同士の境目で発生する地震です。
日本周辺では海側のプレートが陸側のプレートの下へ沈み込んでいるため、このタイプの地震が多く発生します。
規模が大きくなりやすく、津波を伴うこともあります。
代表例
- 東日本大震災(2011年)
- 南海トラフ巨大地震(想定)
活断層による地震(内陸地震)
陸地の地下にある断層がずれることで発生します。
規模はプレート境界地震より小さい場合もありますが、震源が浅いため揺れが非常に強くなることがあります。
代表例
- 阪神・淡路大震災(1995年)
- 熊本地震(2016年)
マグニチュードと震度の違い
地震のニュースでは「マグニチュード」と「震度」という言葉をよく耳にしますが、それぞれ意味が異なります。
- マグニチュード:地震そのものの規模(放出されたエネルギーの大きさ)
- 震度:ある場所で実際に感じた揺れの強さ
つまり、マグニチュードは地震全体の大きさ、震度は場所ごとの揺れの強さを表しています。
例えば、同じ地震でも震源から近い地域では震度6弱、遠い地域では震度3になることがあります。
日本で地震が多い理由
「世界中で地震は起きているのに、なぜ日本では特に多いの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
その理由は、日本が4つのプレートが集まる特別な場所に位置しているためです。

地球の表面はいくつものプレートで覆われていますが、日本の周辺には次の4つのプレートがあります。
- 太平洋プレート
- フィリピン海プレート
- 北アメリカプレート
- ユーラシアプレート(アムールプレート)
これらのプレートは、それぞれ少しずつ異なる方向へ動いています。
特に、太平洋プレートとフィリピン海プレートは陸側のプレートの下へ沈み込んでいるため、日本周辺では地下に大きな力(ひずみ)がたまりやすく、地震が頻繁に発生します。
日本は世界の地震の約1〜2割が発生する地域
日本の国土は世界全体の約0.25%しかありません。
しかし、世界で発生するマグニチュード6以上の地震のうち、約1割が日本周辺で発生しているとされています。
これは、日本がプレート境界に位置していることが大きな理由です。
そのため、日本では小さな地震から大きな地震まで、年間を通して数多く観測されています。
地震が多い地域・少ない地域はある?
日本全国で地震は発生しますが、発生しやすい地域には傾向があります。
比較的多い地域の例
- 北海道・東北太平洋側
- 関東地方
- 東海地方
- 紀伊半島周辺
- 九州東部
これらはプレートの境界に近く、大きな地震が発生しやすい地域です。
一方で、比較的地震が少ないとされる地域でも、活断層による内陸地震が起こる可能性があります。
そのため、「地震が少ない地域だから安全」とは言い切れません。
南海トラフ地震とは?
地震について調べると、「南海トラフ地震」という言葉を目にする機会が多いでしょう。
これは、静岡県沖から九州沖まで続く「南海トラフ」と呼ばれる海底の溝で発生すると考えられている巨大地震です。
フィリピン海プレートが陸側のプレートの下へ沈み込むことで、地下に大きなひずみが蓄積され、限界に達すると大規模な地震が発生すると考えられています。
南海トラフ地震は「いつ来る」の?
結論から言うと、現在の科学では地震がいつ発生するかを正確に予測することはできません。
一方で、過去の記録を見ると、南海トラフではおよそ90〜150年ごとに巨大地震が繰り返し発生してきました。
そのため、国は長期的な発生可能性を評価し、防災対策を進めています。
ただし、これは「○年○月に発生する」と予測できるという意味ではありません。
「最近、地震が増えている」は本当?
ニュースやSNSを見ていると、「最近は地震が多い」と感じることがあるかもしれません。
実際には、日本では年間を通して数多くの地震が発生しており、体に感じない小さな地震も含めると非常に多く観測されています。
また、ある地域で地震活動が一時的に活発になることもありますが、それだけで「すぐに巨大地震が起こる」とは言えません。
地震の発生にはさまざまな要因が関係しており、現在の科学では、大地震を正確に予測することはできないとされています。
そのため、SNSの噂や根拠のない情報ではなく、気象庁などの公的機関が発表する情報を確認することが大切です。
「最近地震が多い=南海トラフ地震が近い」とは限りません。
地震活動が活発になることはありますが、それだけで巨大地震の発生時期を判断することはできません。
大切なのは、不確かな情報に振り回されるのではなく、日頃から防災対策を進めておくことです。
地震への備え
地震はいつ発生するかを正確に予測することはできません。だからこそ、「起きてから考える」のではなく、日頃から備えておくことが被害を減らすために重要です。
まずは、次のような基本的な対策を行いましょう。

家具を固定する
地震によるけがの多くは、家具の転倒や落下によるものです。
- 本棚や食器棚を壁に固定する
- テレビを転倒防止器具で固定する
- 寝室には背の高い家具を置かない
これだけでも大きなけがを防げる可能性があります。
非常用持ち出し袋を準備する
避難が必要になったときに備え、必要最低限のものをまとめておきましょう。
例)
- 飲料水
- 非常食
- 懐中電灯
- モバイルバッテリー
- 常備薬
- 救急用品
- 携帯ラジオ
- 現金
- 身分証のコピー
家族で避難場所を確認する
災害時は電話がつながりにくくなることがあります。
そのため、
- 避難場所
- 集合場所
- 連絡方法
を事前に決めておくことが大切です。
ハザードマップを確認する
住んでいる地域によって、
- 津波
- 土砂災害
- 液状化
- 洪水
などのリスクは異なります。
自治体が公開しているハザードマップを確認し、自宅周辺の危険箇所を把握しておきましょう。
地震が起きたらどう行動すればいい?
地震が発生したときは、まず自分の身を守ることが最優先です。
家の中にいる場合
- 頭を守る
- 丈夫な机の下へ入る
- 揺れが収まるまで慌てて外へ出ない
- 揺れが収まってから火の元を確認する
外にいる場合
- ブロック塀から離れる
- ガラス張りの建物に近づかない
- 看板や落下物に注意する
車を運転中の場合
急ブレーキを避け、周囲に注意しながら安全な場所へ停車します。
道路中央で停車したまま避難すると緊急車両の妨げになるため、可能であれば道路の左側へ寄せましょう。
豆知識
Q. 地震は予知できる?
現在の科学では、地震が「いつ・どこで・どのくらいの規模で起こるか」を正確に予知することはできません。
一方で、緊急地震速報は地震発生後に観測されたデータをもとに、強い揺れが到達する前に知らせる仕組みです。
予知とは異なるため、混同しないようにしましょう。
Q. 人工地震は本当にある?
現在までに、巨大地震が人為的に発生したことを示す科学的な証拠は確認されていません。
SNSなどでは「人工地震」という情報が広がることがありますが、公的機関や研究機関では自然現象として説明されています。
災害時は、根拠のない情報ではなく、気象庁や自治体などの発表を確認することが大切です。
Q. 地震の前兆はある?
「地震雲」や「動物の異常行動」などが話題になることがありますが、現時点では、大地震を確実に予測できる前兆は確認されていません。
そのため、「前兆がないから安心」「雲が変だから必ず地震が来る」と判断することは避けましょう。
まとめ
- 地震はプレートの動きによって地下にたまったひずみが一気に解放されることで発生する
- 日本は4つのプレートが集まるため、世界でも地震が多い国
- 南海トラフ地震は想定されている巨大地震だが、発生時期を正確に予測することはできない
- 「最近地震が多い=巨大地震が近い」とは限らない
- 家具の固定や非常用持ち出し袋など、日頃から備えておくことが重要

