除湿機とエアコンの除湿は何が違う?除湿機の必要性やエアコンとの使い分けをわかりやすく解説

除湿機のイラスト
目次

結論

除湿機とエアコンの除湿は、どちらも空気中の水分を取り除くという目的は同じですが、役割や得意な場面が異なります。
エアコンの除湿は室温も調整しながら部屋の湿度を下げることに向いています。
一方、除湿機は洗濯物の部屋干しや湿気・結露対策など、湿気を集中的に取り除くことを目的としています。
そのため、「どちらが優れているか」ではなく、目的に応じて使い分けることが大切です。

梅雨や夏になると、
「エアコンに除湿機能があるのに、除湿機って必要なの?」
と疑問に思ったことはありませんか?

どちらも湿気を減らす家電ですが、

  • 除湿の仕組み
  • 得意な使い方
  • 電気代
  • 部屋干しへの向き・不向き

などに違いがあります。

この記事では、除湿機とエアコンの除湿の違いや、それぞれのメリット・デメリット、どんな人におすすめなのかをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 除湿機とエアコンの除湿の違い
  • 除湿機が必要なケース
  • 電気代や使い分けのポイント
  • 部屋干しにはどちらが向いているか

除湿機とエアコンの除湿は何が違うの?

どちらも空気中の水分を取り除く仕組みですが、目的が異なります。

エアコンの除湿と除湿器の違いを表すイラスト

エアコンの除湿は、

「快適な室温を保ちながら湿度を下げること」

を目的としています。

一方、除湿機は、

「湿気を集中的に取り除くこと」

を目的とした家電です。

そのため、

  • 部屋全体を快適にしたい
  • 部屋干しを早く乾かしたい
  • クローゼットや押し入れの湿気を減らしたい

など、用途によって向き・不向きがあります。

また、そもそも「湿度」が何かについては、以下の記事で詳しく解説しています。

▶関連記事:湿度とは?なぜ湿度が高いと暑く感じるのかをわかりやすく解説

エアコンの除湿とは?

エアコンは、熱交換器で空気を冷やして水分を取り除き、湿度を下げています。

これは、冷たいコップの表面に水滴が付くのと同じ原理です。

空気を冷やすことで水蒸気が水滴になり、その水を屋外へ排出しています。

また、エアコンの除湿には、

  • 弱冷房除湿
  • 再熱除湿

などの方式があり、メーカーや機種によって搭載されている機能が異なります。

エアコンの除湿除湿機能については以下の記事でより詳しく紹介しています。

▶関連記事:エアコンの除湿と冷房の違いとは?電気代や使い分けをわかりやすく解説

除湿機とは?

除湿機は、湿気を取り除くことを目的とした必要に応じて持ち運びのできる専用家電です。

取り除いた水分は、本体のタンクにたまります。

エアコンのように部屋全体の温度を調整することが主な目的ではなく、

  • 部屋干し
  • 結露対策
  • カビ対策
  • 湿気の多い部屋

などで活躍します。

除湿機は本当に必要?

結論からいうと、エアコンだけで十分な場合もあれば、除湿機があると便利な場合もあります。

どちらが向いているかは、部屋の環境や使い方によって異なります。

例えば、リビングなど、エアコンを使っている部屋の湿度を下げたい場合は、エアコンの除湿だけで十分なこともあります。

一方で、

  • 部屋干しをよくする
  • 日当たりが悪く湿気がこもりやすい部屋
  • 脱衣所やクローゼットの湿気が気になる
  • 結露やカビを防ぎたい

といった場合は、除湿機が活躍します。

どんな人に除湿機がおすすめ?

除湿機は、湿気を集中的に取り除きたい人に向いています。

例えば、

  • 洗濯物を部屋干しすることが多い
  • 梅雨の時期でも早く乾かしたい
  • カビや結露を予防したい
  • エアコンを設置していない部屋でも除湿したい

という人には、除湿機があると便利です。

除湿機は部屋の中を移動できるため、脱衣所や納戸など、エアコンがない場所でも使えるというメリットがあります。

結露(けつろ)
結露とは、空気中の水蒸気が冷たい窓や壁に触れて水滴になる現象です。
結露を放置するとカビが発生しやすくなるため、湿度を下げることが予防につながります。

部屋干しはどちらが向いている?

部屋干しの洗濯物を効率よく乾かしたい場合は、衣類乾燥に対応した除湿機が便利です。

除湿機は湿気を効率よく集めるため、洗濯物の周囲の湿度を下げやすくなります。

一方、エアコンの除湿でも部屋干しはできますが、リビング全体の湿度を下げることが目的なので、衣類乾燥に特化した除湿器なら洗濯物の近くに設置して直接乾燥をサポートできます。

最近では「衣類乾燥モード」を搭載した除湿機もあり、部屋干しを目的とするなら心強い選択肢です。

電気代はどちらが安い?

一概に「こちらが安い」とは言えません。

電気代は、

  • 除湿機の種類(コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式)
  • エアコンの除湿方式(弱冷房除湿・再熱除湿)
  • 部屋の広さ
  • 室温や湿度
  • 運転時間

などによって大きく変わるためです。

例えば、エアコンの再熱除湿は、除湿した空気を暖め直してから室内へ戻すため、弱冷房除湿よりも電気代が高くなる傾向があります。

そのため、電気代だけで判断するのではなく、「どんな目的で使うか」を基準に選ぶことが大切です。

除湿機にはどんな種類があるの?

除湿機は、主に3種類あります。

それぞれ得意な季節や特徴が異なるため、使う環境に合わせて選ぶことが大切です。

除湿器の3種類の違いを比較したイラスト

コンプレッサー式

コンプレッサー式は、エアコンと同じように空気を冷やして水分を取り除く方式です。

気温が高いほど効率よく除湿できるため、梅雨や夏に向いています。

一方で、冬は除湿能力が下がりやすいという特徴があります。

デシカント式

デシカント式は、除湿材に湿気を吸着させて除湿する方式です。

寒い時期でも除湿能力が落ちにくく、冬の部屋干しにも適しています。

ただし、除湿するためにヒーターを使うため、室温が少し上がりやすい傾向があります。

ハイブリッド式

ハイブリッド式は、コンプレッサー式とデシカント式を組み合わせた方式です。

季節や室温に応じて2つの方式を使い分けられるため、年間を通して使いやすいのが特徴です。

その分、本体価格は高めになる傾向があります。

「除湿機があればエアコンはいらない」は本当?
いいえ。
除湿機は湿気を取り除くことが得意ですが、部屋全体を涼しくすることは苦手です。
夏の暑さ対策にはエアコン、湿気対策には除湿機と、それぞれ得意分野が異なります。

豆知識

Q. エアコンの除湿だけで十分ですか?

リビングなどで快適に過ごすことが目的なら、エアコンの除湿だけで十分な場合もあります。

ただし、部屋干しや結露、カビ対策を重視する場合は、除湿機が役立つことがあります。

Q. 部屋干しなら除湿機とエアコンはどちらがおすすめ?

洗濯物を早く乾かしたい場合は、除湿機の方が向いていることが多いです。

エアコンの除湿でも乾かせますが、部屋全体の湿度を下げることが主な目的のため、洗濯物だけを効率よく乾かしたい場合は除湿機が便利です。

Q. エアコンと除湿機を一緒に使ってもいいですか?

はい。

エアコンで室温を調整しながら、除湿機で湿気を取り除くことで、より快適に過ごせる場合があります。
特に梅雨や部屋干しの時期には、この組み合わせが役立ちます。

まとめ

  • エアコンの除湿は、部屋全体の湿度と室温を調整することが得意
  • 除湿機は、湿気を集中的に取り除き、部屋干しやカビ対策に向いている
  • 「どちらが良い」ではなく、目的に合わせて使い分けることが大切
  • 除湿機にはコンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式の3種類がある
  • 部屋干しをよくする家庭や湿気が気になる場所では、除湿機が活躍する

参考文献

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