結論
「敷居が高い」の本来の意味は、相手に不義理や迷惑をかけたため、その家へ行きにくいことです。
「高級すぎて入りにくい」「自分には難しそう」といった意味で使われることがありますが、これは本来の意味とは異なる使い方です。
「このお店は敷居が高いね」と聞いたことはありませんか?
実は、多くの人が使っているこの表現は、本来の意味とは少し違います。
この記事では、「敷居が高い」の正しい意味や、言い換え表現までわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 「敷居が高い」の本来の意味
- 本来の意味とは異なる使い方の広まり
- 言い換え表現
「敷居が高い」の本来の意味
「敷居が高い」とは、相手に迷惑や不義理をしたため、その人の家や場所へ行きにくいことを表す慣用句です。

例)
お金を借りたまま返していないので、友人の家は敷居が高い。
このように、「後ろめたさ」があることがポイントです。
不義理
不義理とは、約束を守らなかったり、お世話になった相手への礼儀を欠いたりすることです。
「敷居が高い」は、このような後ろめたい気持ちから相手のもとへ行きづらい様子を表します。
「敷居が高い」の意味は変化している?
現在では、
- 高級そうで入りにくい
- 自分にはレベルが高そう
- 気軽に近づけない
という意味で使われることが増えています。
例えば、
この高級レストランは敷居が高い。
初心者には敷居が高いスポーツだ。
このような使い方は広く浸透していますが、本来の意味とは異なります。
文化庁の「国語に関する世論調査」では、「敷居が高い」の意味について、本来の意味である「不義理などがあって、その人の家へ行きにくい」と考える人と、「高級で入りにくい」「レベルが高くて近寄りにくい」と考える人の両方がいることが示されています。
▶参考文献:文化庁「令和元年 国語に関する世論調査」
なぜ誤用されるようになったの?
「敷居」という言葉から、
「敷居=またぐもの」
というイメージが生まれ、
「心理的なハードルが高い」
という意味で使われるようになったと考えられています。
現在では本来の意味と異なる使い方が広く浸透しており、辞書によっては「本来とは異なる意味として使われることがある」と説明されています。
「難しそう」「レベルが高そう」を表すその他の言葉
「難しそう」「レベルが高そう」という意味なら、
「ハードルが高い」が使えます。
例えば、
× この資格は敷居が高い
〇 この資格はハードルが高い
の方が本来の意味に近い表現です。

ビジネスではどう使う?
ビジネスでも、
当社は敷居が高い会社ではありません。
という表現を見かけますが、本来の意味とは異なります。
この場合は、
- 気軽に相談できる
- 利用しやすい
- 親しみやすい
などと言い換えると、誤解を招きにくくなります。
豆知識
Q. 「敷居が高い」は間違い?
本来の意味とは異なる使い方ですが、現在では広く使われています。
Q. 「敷居が高い」は辞書にも載っている?
多くの国語辞典では本来の意味を掲載しつつ、現在広く使われている意味も補足しています。
「ハードルが高い」と同じ?
いいえ。
「ハードルが高い」は、難しい・挑戦しにくいという意味です。
「敷居が高い」とは本来異なる表現です。
まとめ
- 「敷居が高い」の本来の意味は、不義理などがあり相手のもとへ行きにくいこと
- 「高級そう」「難しそう」という意味は本来とは異なる使い方
- 「難しい」という意味なら「ハードルが高い」が適切
- 本来とは違う使い方も広く浸透しているため、場面に応じて使い分けることが大切
- 正しい意味を知っていると、会話や文章でより適切に使える

