台風はなぜ発生する?仕組みを5分でわかりやすく解説

目次

結論

台風は、暖かい海で発生した大量の水蒸気がエネルギーとなり、空気が渦を巻きながら発達することで生まれます。
海水温が高い夏から秋に多く発生します。

「台風ができる仕組み」って意外と知らないですよね。
ニュースでは「台風が発生しました」とよく耳にしますが、「どうやって台風になるの?」までは知らない人も多いのではないでしょうか。

この記事では、台風が発生する仕組みを順番にわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • 台風が発生する仕組み
  • 夏から秋に多い理由
  • 日本に近づきやすい理由
  • 台風と低気圧の関係

台風はなぜ発生する?

台風は、次のような流れで発生します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 暖かい海で大量の水蒸気が発生する

台風は、海水温が高い暖かい海で発生しやすくなります。

暖かい海では海水が蒸発しやすく、大量の水蒸気が空気中へ送り出されます。

この水蒸気が、台風のエネルギー源になります。

目安として海面水温26℃~27℃以上が台風発生に適した環境とされています。

② 水蒸気が空高く上昇する

暖められた空気は軽くなるため、上へ上へと昇っていきます。

水蒸気も一緒に運ばれ、上空へ向かいます。

③ 雲ができ、熱が放出される

上空は地上より気温が低いため、水蒸気は冷やされて雲になります。

このとき、水蒸気は熱を放出します。

放出された熱によって周りの空気がさらに暖まり、上昇気流はより強くなります。

これが台風が成長する大きな理由です。

④ 周囲から空気が集まる

空気がどんどん上へ昇ると、その場所の地上付近では空気が少なくなり低気圧になります。

すると、その空いた場所を埋めるように周囲から空気が流れ込みます。

低気圧
周りより空気が少なく、気圧が低い場所のことです。
空気が少なくなると、その場所へ向かって周囲から風が吹き込みます。
台風は、この低気圧が非常に発達したものです。

▶ 関連記事:「低気圧とは?高気圧との違いをわかりやすく解説」

⑤ 集まった空気が渦を巻く

周囲から集まった空気は、地球が自転している影響で少しずつ曲がりながら流れます。

その結果、大きな渦ができ、台風へと発達していきます。

コリオリの力
地球が自転している影響で、風や海流がまっすぐ進まず、少し曲がって進む現象のこと。

台風はなぜ夏から秋に多いの?

夏から秋は海水温が高く、水蒸気が多く発生するためです。

海は陸より温まりにくく冷めにくいため、夏の間にたっぷり熱をため込み真夏だけでなく9〜10月も暖かい状態が続きます。

そのため、秋になっても台風は多く発生します。

なぜ日本に近づくの?

日本の南にある太平洋では台風が多く発生します。

太平洋の熱帯・亜熱帯には、暖かい海と豊富な水蒸気、広い海域など、台風が発生・発達しやすい条件がそろっており、赤道から少し離れているため、空気が渦を巻きやすいためです。

太平洋で発生したばかりの台風は、一年を通して太平洋を東から西へ吹く風(貿易風)に流され、西へ進むことが多いです。

その後、日本付近まで来ると、西から東へ吹く風(偏西風)や太平洋高気圧の影響を受け、北や北東へ進路を変えます。

そのため、日本は台風が接近しやすい場所になっています。

貿易風
一年を通して太平洋を東から西へ吹く風です。発生したばかりの台風を西へ運びます。

偏西風
日本付近で西から東へ吹く風です。台風の進路を北東方向へ変える要因になります。

豆知識

Q. 台風は冬にも発生しますか?

発生することはありますが、海水温が低くなるため数は少なくなります。

Q. 台風は赤道で発生しないのはなぜ?

赤道付近では、空気を渦にする力(コリオリの力)が弱いため、台風が発達しにくいからです。

Q.台風と熱帯低気圧の違いは?

熱帯低気圧のうち、最大風速がおよそ17.2m/s以上になったものを台風と呼びます。

まとめ

  • 台風は暖かい海で発生した水蒸気がエネルギー源
  • 水蒸気が雲になるときに放出される熱でさらに発達する
  • 周囲から集まった空気が渦を巻き、台風になる
  • 夏から秋は海水温が高いため発生しやすい
  • 日本は貿易風や偏西風の影響で台風が近づきやすい

参考文献

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