結論
台風は、暖かい海で発生した大量の水蒸気がエネルギーとなり、空気が渦を巻きながら発達することで生まれます。
海水温が高い夏から秋に多く発生します。
「台風ができる仕組み」って意外と知らないですよね。
ニュースでは「台風が発生しました」とよく耳にしますが、「どうやって台風になるの?」までは知らない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、台風が発生する仕組みを順番にわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 台風が発生する仕組み
- 夏から秋に多い理由
- 日本に近づきやすい理由
- 台風と低気圧の関係
台風はなぜ発生する?
台風は、次のような流れで発生します。

それぞれ詳しく見ていきましょう。
① 暖かい海で大量の水蒸気が発生する
台風は、海水温が高い暖かい海で発生しやすくなります。
暖かい海では海水が蒸発しやすく、大量の水蒸気が空気中へ送り出されます。
この水蒸気が、台風のエネルギー源になります。
目安として海面水温26℃~27℃以上が台風発生に適した環境とされています。
② 水蒸気が空高く上昇する
暖められた空気は軽くなるため、上へ上へと昇っていきます。
水蒸気も一緒に運ばれ、上空へ向かいます。
③ 雲ができ、熱が放出される
上空は地上より気温が低いため、水蒸気は冷やされて雲になります。
このとき、水蒸気は熱を放出します。
放出された熱によって周りの空気がさらに暖まり、上昇気流はより強くなります。
これが台風が成長する大きな理由です。
④ 周囲から空気が集まる
空気がどんどん上へ昇ると、その場所の地上付近では空気が少なくなり低気圧になります。
すると、その空いた場所を埋めるように周囲から空気が流れ込みます。
低気圧
周りより空気が少なく、気圧が低い場所のことです。
空気が少なくなると、その場所へ向かって周囲から風が吹き込みます。
台風は、この低気圧が非常に発達したものです。
▶ 関連記事:「低気圧とは?高気圧との違いをわかりやすく解説」
⑤ 集まった空気が渦を巻く
周囲から集まった空気は、地球が自転している影響で少しずつ曲がりながら流れます。
その結果、大きな渦ができ、台風へと発達していきます。
コリオリの力
地球が自転している影響で、風や海流がまっすぐ進まず、少し曲がって進む現象のこと。
台風はなぜ夏から秋に多いの?
夏から秋は海水温が高く、水蒸気が多く発生するためです。
海は陸より温まりにくく冷めにくいため、夏の間にたっぷり熱をため込み真夏だけでなく9〜10月も暖かい状態が続きます。
そのため、秋になっても台風は多く発生します。
なぜ日本に近づくの?
日本の南にある太平洋では台風が多く発生します。
太平洋の熱帯・亜熱帯には、暖かい海と豊富な水蒸気、広い海域など、台風が発生・発達しやすい条件がそろっており、赤道から少し離れているため、空気が渦を巻きやすいためです。
太平洋で発生したばかりの台風は、一年を通して太平洋を東から西へ吹く風(貿易風)に流され、西へ進むことが多いです。
その後、日本付近まで来ると、西から東へ吹く風(偏西風)や太平洋高気圧の影響を受け、北や北東へ進路を変えます。
そのため、日本は台風が接近しやすい場所になっています。
貿易風
一年を通して太平洋を東から西へ吹く風です。発生したばかりの台風を西へ運びます。
偏西風
日本付近で西から東へ吹く風です。台風の進路を北東方向へ変える要因になります。
豆知識
Q. 台風は冬にも発生しますか?
発生することはありますが、海水温が低くなるため数は少なくなります。
Q. 台風は赤道で発生しないのはなぜ?
赤道付近では、空気を渦にする力(コリオリの力)が弱いため、台風が発達しにくいからです。
Q.台風と熱帯低気圧の違いは?
熱帯低気圧のうち、最大風速がおよそ17.2m/s以上になったものを台風と呼びます。
まとめ
- 台風は暖かい海で発生した水蒸気がエネルギー源
- 水蒸気が雲になるときに放出される熱でさらに発達する
- 周囲から集まった空気が渦を巻き、台風になる
- 夏から秋は海水温が高いため発生しやすい
- 日本は貿易風や偏西風の影響で台風が近づきやすい

